さわだより2019年秋号「かけっこが速くなる3つのポイント」

さわだスポーツクラブ会報誌 さわだより

今年も運動に最適な季節がやってきました。さわだスポーツクラブスタッフ一同、幼児体育を通して子どもたちのさらなる健やかな成長を支えてゆきます!
今号は「かけっこが速くなる3つのポイント」「立ち幅とびの「協応性」の話」をご紹介します。

PDF版はこちら

走ることは運動の主役!
運動会のかけっこ、体育祭の徒競走、オリンピック種目の100m走というように、どんな運動の祭典であれ「短距離走」は必ずありますよね。それは、走ることが運動の主役だからです。速く・ケガ無く走るために、幼児期に身につけたい、よい走り方、かっこいい走り方をご紹介します。

①手は「ギュッ」として「パッ」

手を「ギュッ」と握りしめて走ると、体に力が入り過ぎてしまいます。手を「パッ」と開いたぐらいで走ってみましょう。その時、親指は上に向くようにします。

②蹴り上げたかかと

足を蹴り上げたときの、かかとの位置に注目してみましょう。かかとが最も高くなる位置が体の後方になると、前に進みにくくなります。足を後ろに振り上げ過ぎているのです。かかとが最も高くなる位置を、もう一方の脚の横辺りにすると、着地する足を前に出しやすくなります。自然と歩幅も広くなってグングン進んでいきますよ。

③姿勢を整えよう

背筋をまっすぐにしてリズミカルに連続ジャンプをしてみましょう。そして、このときのように整った姿勢で走るようにします。地面に足がついたときの着地の反動が、体に伝わりやすくなりますよ。「視線が変わると姿勢も変わる。」と言われます。視線は前方に向けて、頭が動かさずに走ることができるとよいですね。

TOPICS2 「腕の振り」と「足の動き」は連動している?
立ち幅とびの「協応性」の話

両腕の振りと足の動きが連動する「協応性」

運動能カテストでもおなじみの立ち幅とびは、幼児期の子どもたちの成長過程がよくあらわれる種目です。一般的には『身長分の長さは跳ぶことのできる力がある。』と言われます。
しかし、3歳児のお子さんが平均身長である約95cmを跳べるかと言うと、難しいですね。なぜでしょうか?
3歳児の姿をよく見ると、腕を動かさずに前方に跳んでいることがわかります。4歳児になると、両腕を前後に振っているものの、前方に跳ぶための勢いにはならず、ただ振っているだけになりがちです。
5歳児ぐらいなってくると、両腕をしっかり振り、両腕が前方に振れた時に跳ぶことができるようになってきます。勢いがつくので、距離が伸びてきます。
すなわち、子どもたちが成長するにつれて、両腕の振りと足の動きが連動する「協応性」が向上してくるため、成長が距離によくあらわれるのです。

「協応性」を高めるトレーニング

「ぶら・ぶら・ぶら・ぶら・ジャンプ!」の合図に合わせて両腕を、【前・後・前・後・前~】と振って、最後の【前~】、で跳ぶようにしてみてください。
3歳児のお子さんでも、この動きを繰り返すうちに、徐々に動きが滑らかになっていきます。
幼稚園、保育園にある小さなマットのサイズは、横90cm・縦180cm です。この横幅90cm を軽々跳び越えることを目標にしてみましょう。立ち幅とびの練習をすることで、縄とびなどの他の運動種目の能力も育っていきます。

応用編★こんなことできるかな?

1.正座の姿勢で座ります。
2.両腕を上下に振って、上に振り上げながら跳び上がって立ちます。両足着地ができれば成功です!

立ち幅とびと同じで、上下の腕振リと跳ね上がるタイミングが合わないと、勢いがつかずに立つことはできません。全身運動となるこの動きを繰り返すことが、さまざまな種目の成果につながっていくでしょう。

靴の大切さを見直そう!

せっかく走り方をよくしようとしていても、靴がきつくて痛かったり、靴の中で足が動いたりしてしまうと、ケガや成長の妨げになります。
靴の選び方・履き方を見直して、子どもたちの成長の手助けをしましょう。

靴のサイズ選び

次の3点をチェックしてください。
① つま先に1.0cm 程度の余裕があって、運動時につま先が靴の先端にあたらない。
② 靴の先に足指を十分に動かせるゆとりがある。
③ 運動時に前後左右に足がずれない。

履き方

『ベリベリ、トントン、ギューとしてピタっ』
① マジックテープをビリビリはがします。
② 足を入れたら、かかとを地面や床にトントンして、かかとを靴の後ろに合わせます。
③ 手の親指とそろえた4本指で靴をはさみこみながら、もう一方の手でマジックテープをギューとひっぱリます。
④ ピタっとつけたら完成です。

公益財団法人日本学校体育研究連合会足育推進委員会資料参考
協力:吉村員由美(早稲田大学人間総合研究センター)

澤田先生がNHK 『天才てれびくんYOU』に出演

スポーツスタッキングを紹介しました!

7月10日のNHK 天才てれびくんYOU に澤田先生が出演し、スポーツスタッキングを紹介しました。さらに、日本代表の澤田りひと選手による凄腕披露も取り上げられました。
スポーツスタッキングは、プラスチック製のカップを決められた形に積み上げたり崩したりするスポーツで、そのスピードを競います。澤田先生は、スポーツスタッキングを日本で広める活動をしている「社団法人WSSA-JAPAN」の副理事長を務めています。